症例報告 1


 

初診10月1日(水)
76才 女性
主訴:右腰臀部痛・下肢痛
現病歴:今年の5月頃、朝起き上がろうとした際に突然の腰痛で起き上がれなくなる。病院ではL3・4の脊柱管狭窄症と診断を受ける。腰下肢痛により歩くことが辛く車イス生活となる。時間が経つにつれて、右足をひきずりながらではあるが少し歩けるようになる。しかし、臀部の痛みは変わらず座るのも辛い状態である。
既往歴:子宮摘出

治療
仰向けが辛いので、うつ伏せから治療(背部兪穴)
右大腸兪3行線、気海兪、臀部に強い圧痛。
最初に右大腸兪の圧痛に対して左脾兪に補法(王不留行の種子を貼る)。右気海兪の圧痛には左内商陽(大腸経の商陽の内側)に補法。右臀部の圧痛には左胃兪に補法。3つの圧痛が消失すると共に患者の背筋が伸び、兪穴の間隔も伸びた(0.5〜1寸)。
次に右陰谷、委陽の圧痛に対しての治療。
右陰谷には左腎兪4行線に補法。右委陽に対しては、三焦経の下合穴が委陽なので三焦の治療として左三焦兪に補法。
全ての圧痛が消失したので起き上がり確認して頂いた所、座位時での臀部痛消失。
まだ、歩行時の右下肢外側(胆経)の痛みが残るので仰向けの治療へ。
胆経への治療として、左耳穴の胆のう穴を選択。腹診で不容(胆のう・肝の反応が出る)の冷えがあるので温灸で温める。
仰向け治療後、右下肢痛消失。右足のひきずりも改善され姿勢も良くなられた。

まとめ
来院時の初見は足の痛みで足が前に出せず、横歩きで何かに捕まらないと厳しい状態。
臀部の痛みにより問診時仰向けになれず横向きで問診を行い、すぐにうつ伏せで治療。
背部兪穴に強い圧痛があるが、関連する兪穴を取穴し圧痛消失。この時点で臀部の痛み消失により座位・仰向けが可能に。歩行時の下肢外側の痛みが残るので、仰向けで左耳穴の胆のう穴に王不留行の種子を貼り、温灸で不容を温めた。再度下肢の状態を確認してもらうと下肢の痛みも消失。
治療後は1人で歩けるようになり、とても喜んでお帰りになられた。

武田 豪快




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