研修・見学の方々からの声90


 

 怪我や手術のあと、体調不良が残る場合があります。その症状に対して有効な治療がない場合、対応する医師としても辛いものがありました。そんな理由で漢方の勉強をするうちに、鍼灸についても興味をもち見学に参りました。
 まず診察の際は、問診舌診脈診などの後に、腹診をします。一定のつぼを押し、反応がある部位に関連する経脈やつぼを治療するようです。患者さんは圧痛の有無を即座に答えていました。次に腓腹筋を把握し硬さや圧痛を確認します。体のバランスが整うと痛みがなくなるということでしたが、これも圧痛については患者さんの明確な返答がありました。更に頚部のつぼで圧痛をみます。これも、関連した経脈やつぼを後から治療するための情報収集です。頚部に関しては、圧痛のほかに押すと気持ちが良いという返事がありました。
診察のときに得た情報をもとに、前腕、下腿の経脈をさすり、最も敏感なつぼから治療していきます。王不留行という漢方薬の種か、ハテナ形の小さい針金(平軸皮内針)をテープで貼って治療します。1か所貼るだけで、全身の反応ががらりと変わるのは驚きでした。平均すると6割〜8割くらい圧痛箇所が変化しているような印象です。2か所、3か所…と治療を加え、頚部や腓腹筋などの圧痛点がなくなっていくよう整えていきます。次第に患者さんはリラックスした表情になり、楽になっているのが見てわかりました。その後、背部も腹部同様に、一定のつぼを診察し、関連した部位のつぼを治療していました。
 体験治療もありました。問診のあと、患者さん同様に腹診や腓腹筋の診察など順番に受けました。圧痛部位をはっきり答えることができるのか、触られたとき敏感なつぼが自分でわかるのだろうか、と心配でした。実際は、痛いところはえらく痛く感じ、そうでないところは何ともない、不思議ですがはっきりしていました。くすぐったい部分もはっきりわかり、笑ってしまうくらいでした。が、他の患者さんと同じように診察していて、特別くすぐったい何かをしている訳でもありませんでした。それまで、つぼって良く分からないと思っていましたが、つぼや経脈は本当にあるんだなと感じました。2か所貼ってもらいましたが、たった1穴貼った時点で全体に痛かった腓腹筋がすっかりほぐれたのには仰天しました。2穴貼って肩こりも少し楽になり、全身ほんわかと軽い感じがしました。それから3日間、いつもより2時間早く、夜10:30頃に心地よい眠気に襲われ、起きていられなくなって早寝し、朝すっきり目覚めて快調でした。子供のころから朝に弱かったのですが、単に寝つきがやや悪く体の要求よりも遅寝になっているのかもしれないと思いました。
 鍼灸は全くの謎でしたが、理論的に治療し、体に即座に反応がでるので、科学的で奥の深い学問だと思いました。また、病院で治療法の無い患者さんが、鍼灸院で改善する可能性もあると思い心強く感じました。見学させて頂き、有難うございました。

2016年2月4日
帯広市
外科系医師 女性




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