研修・見学の方々からの声85


 

2度目の研修を受けて

治療後の患者さんが、皆さん自分の体の変化に顔を輝かせるのを見ると、前回にも増して鍼灸で病気が治ることを心から信じられるようになりました。そして鍼灸師というのは素晴らしい職業だと確信しました。

研修期間中、脳・中枢神経の問題だろうと思いますが、言葉がうまく話せず、手足も思い通りに動かせない重篤な患者さんが来院されました。さて、吉川先生はどうするのだろう?と、ドキドキしながら治療を見学しました。終わりに近づき、使った穴(ツボ)の最終確認をする段になると、患者さんが自分の手で指し、また自分の言葉で、「そこじゃない」「そこだ」などと開穴を指摘するではありませんか!ご家族の方もびっくりして、笑顔になりました。
後で、先生のお話の中で「本当に、こんな大変な患者さんがきて、どうなるかしらと思ったけど、良くなるのよ」と仰いました。そして「凄いわね〜、穴(ツボ)の力って」、「患者さんの体が全部教えてくれるのよ」と。先生には全てが”新鮮な驚き”なのでしょう。
ご自身の勉強も留まることを知らず、常に新しい発見をして”新鮮な驚き”をされています。難しい本だけでなく、いろいろな学会誌・業界誌の最新号が届くとすぐ目を通されていて、アップデートされます。私の1年分の勉強を、先生は1週間で終わらせ身につけていらっしゃるように感じます。

初回の研修では「治療家が『偉い人』で全部を決めてゆくのではないのだ」ということを学びました。学校でも、患者主体の医療の在り方を色々な先生から聞かされます。しかし実践されている方は少なく、吉川先生ほどハッキリ実践されている方はいらっしゃいませんでした。「穴(ツボ)の力は凄い」ということも。ただ一か所だけに、鍼を置くだけで、一瞬で体が明らかに変化するのを、何度も目の当たりにすると信じないわけには行きませんでした。

今回は「患者さんが主体であるとはいえ、治療家は知識を持ち、穴(ツボ)の状態を十分に感じる感覚を身につけること、治療に対して、最後まであきらめず取り組む意志の強さが大切であること。」を学びました。
変な喩えかもしれませんが、私の修行している空手などに「夫婦(めおと)手」という言葉があります。主となる一方があるものの、両方がなくては成立しません。協調させることがとても難しいのです。
なんだか、陰陽の話に近づいてしまったとハッとします。そうだとすると、陰陽太極鍼というのは、このような関係性のことも指しているのではと想像してしまいます。
(先生に問いかけたことはないので、全然違うかもしれません。私の感想なので悪しからず。)

2回目の研修を終え、集中して研修するのも大切ですが、可能ならば時間をおいて、研修させていただくのも良いと思いました。いつになるか分かりませんが、3回目の研修のお願いをしようと、決心して帯広を後にしました。

2015年9月18日
東京衛生学園 臨床教育専攻科(教員養成課)
後藤 茂




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