研修・見学の方々からの声37


 

昨年11月、研修でお世話になった中西です。ご無沙汰しております。

学校は卒業しました。今は板坂治療院というところに就職しました。

本日は、就職して一息ついたので、吉川先生に教わった手技を、学校の臨床室や板坂治療院でおこなってみた感想などを御報告したく、筆を執った次第です。

陰陽太極鍼はとても素晴らしいです。今まで患者様がたに「鍼灸の効果を実感するのは少し時間がかかりますから、気長に通ってくださいね」とお話ししていたのがまるで嘘のようにすぐに効果が現れます。

学校での患者さんで言えば、肩関節屈曲40°程度の男性に「王穴」のみで90°まで改善されました。

また、老人性耳鳴りが主訴の男性は、耳前では右聴宮に圧痛がありました。反応の強い右陽谷、左侠渓の補鍼を中心に行ったところ、施術直後に強い疲労感を感じられ、家に帰ってすぐに昼寝をされたそうです。そして目が覚めたら、ぴたりと耳鳴りが止んでいたそうです。

気管支喘息が主訴の女性も、鍼を受けると2〜3日はとても楽になると喜ばれていました。ところが、2週間ほど間をおいて来られたときには、とても症状が悪化していました。いつも、肺経右前腕の流注上を触擦すると痺れるような感覚(施術者が経穴上で感じる痺れたような感触です)があり、それは右尺沢の瀉の鍼で軽減していたのですが、このときは肺経、大腸経、胃経に痺れた感じがあり、何処をどうしても、くすぐったさが改善されません。
「何か特別なことをされましたか」と訊くと「ここしばらく喘息が酷くて、昨日まで3日連続で点滴を受けていた」といわれました。
これが喘息か点滴の為か、どちらに起因するのか判りませんが、先生が常々言われていた「薬はできるだけ飲まない方がいい」というのは、もしかしたら、治療効果が挙がりづらいからかなと思いました。

ここからは就職先の板坂治療院での話になります。

板坂治療院は基本的には按摩マッサージで鍼を望まれる患者さんは2〜3割程度です。
しかし、院長先生はとても太っ腹な方で、私が陰陽太極鍼の研修を受けてきた話をすると、とても興味を持っていただき、患者さんに熱心に陰陽太極鍼を勧めてくださいます。
それで、一日2人ほどの患者さんに鍼をするのですが、ここでも、とても素晴らしい効果を上げました。 春も近づいてきて、鼻炎や花粉症の方も多いのですが、それらがピタリと止まります。教えていただいた止痒穴のおかげです。

骨折後に、骨が曲がって付いたのか、歩くたびに右第一、二中足骨間の疼痛に悩まされる方の痛みも、左の太衝の補鍼ですぐに取れました。[※左右の陰陽を調整する巨刺法の応用]
同じ要領で、弾発指の治療にも成功しました。

何より素晴らしいのは、この効果が治療直後に出ていると言うことです。
弾発指は三人に施術して、一人だけ治療院にいる間に効果を実感させることが出来なかったのですが、その一人も、帰られて30分もしないうちに、「治った」と電話してきてくれました。とてもうれしかったです。

院内で「治った」「もう痛くない」「この鍼すごい」と何人もの患者さんが口にしていただけるので、板坂先生もこの鍼にとても興味を持っています。
そこで吉川先生にお願いなのですが、内の治療院内で私のやっている鍼を「陰陽太極鍼」と称させていただいてもよろしいでしょうか?
一ヶ月間の研修で「陰陽太極鍼」をマスターしたなどとは口が裂けても言えないのですが、では今私のやってる鍼は何?と訊かれれば、他に答えようがないと思っております。是非よろしくお願いします。
【※答:「陰陽太極鍼」とおっしゃってくださって構いません。ただし他にも沢田流の[陰陽太極療法]等もありますので、北海道帯広市の吉川正子が提唱している「陰陽太極鍼」とことわってくださればいいと 思います。】

追伸
 国家試験の終わった2月26日。何気なしにつけた教育テレビで「花を奉る 石牟礼道子」という番組をやっていました。
息子の隣の病室にいた水俣病の患者をみて、出会ってしまった責任から、ペンを走らせ出来上がったのが「苦海浄土」だという部分にとても心を打たれました。
私にも、今後鍼灸師として病に苦しむ患者さんに出会う責任がある。それは、国家試験を終わった自分に対するはなむけの言葉のように思えました。とてもすばらしい番組でした。                                                                          

2012年3月29日
富山県
中西 晃裕




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